ゴールドキーのテレワークブースなど採用
中部国際空港(愛知県常滑市)は、セントレアの魅力創出・課題解決を図ろうと「centrair×スタートアップピッチ 2021」を実施。結果、3社を採択したと3月23日、発表した。採用された企業と概要は以下。
1つめはゴールドキーカンパニーリミテッド(名古屋市)のテレワークブース。ターミナル内の各所に設置し空きスペースを有効活用する。
2つめはニアミー(東京都中央区)のスマートシャトル(相乗りタクシー)による新たな移動手段の提供とカーボンニュートラルの実現。
3つめはバカン(東京都千代田区)の人やモノの混雑・空きデータを取得・分析するプラットフォームサービス。空港の混み具合をユーザーに提供することでスムーズに利用でき、また行きたくなる“楽しい場所“とするための「空港DX」。
同スタートアップでは、「お客様の満足度を高めるおもてなしサービス」「移動や物流の効率化や負荷低減」「空港をフィールドとした新たなビジネス」など7つのテーマに、アイデアや技術を有する起業後10年以内の企業を2021年9月13日から10月29日にかけて募集した。31社の応募があり、1次審査で9社が選考に残り、2次審査で上記の3社が選ばれた。
評価基準は「課題解決貢献度が高い」「実現性が高い」「事業化の可能性が高い」「独創性がある」で、これらを満たした内容が採択されたと見られる。なお、スタートアップ企業は、同空港をフィールドとしたアイデアの実現・具体化に向けた活動機会が提供され、今後、空港内での実証実験(PoC)を実施していく。
中部国際空港では地元企業や行政と連携した空港運営の改善に取り組んでいたが、スタートアップ企業と連携した活動は今回が初めての試みだという。
ライター:加藤有里子