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コワーキング兼レンタルスペースの運営者、自社オフィスとしても活用



スタイリッシュでかわいらしく仕上げた「ROUGH LABO TECH 扇町」の様子


オンライン会議などの利用が急増している個室スペース


コワーキング兼レンタルスペースを運営しながらそこをオフィスとして活用しているのはシステム会社のスマイルヴィジョン(大阪市)。場所は大阪市北区。大阪メトロ堺筋線「扇町」駅から徒歩1分。JR大阪環状線「天満」駅からも徒歩5分と好立地に位置している。RC造築54年12階建てのビル7階部分4区画を、オーナーから転貸の承諾を得、運用している。  元々、前事業者がコワーキングスペース「ROUGH LABO TECH(ラフラボテック)扇町」を開設していたが、撤退。2019年、同社が引き継ぐ形で、リニューアルオープンした。床の張り替えや、ウッドデッキ、個室スペースの設置など、必要最低限の改修にとどめた。


家賃の2~3割分売り上げ

コンセプトは「働き方にもっと自由と可能性を」。杉若太郎社長は「新しい取り組みに挑戦したい人たちが集まる空間をつくることを目標としている」と理念について話す。

利用人数は最大100人まで可能。イベント利用では、ゼミ、サークル、会議や、子連れのパーティ、同窓会などに利用されることが多いという。コワーキングも兼ねているため、平日は調理や飲酒を伴う集いは不可としている。

同社の事務所でもあるため、有人管理で対応している。月の売り上げは家賃の20~30%増ほど。「さほど儲けはないが、事務所を借りて家賃を払っているのではなく、人と人との出会いを生み出し、つながりを持つことができる上、利益を出せるのは一石二鳥だ(杉若社長)。  新型コロナウイルスの感染が落ち着きを見せる中、イベントやコワーキングスペースにも人が戻りつつある。空き室に困っているオーナーや管理会社も、このような貸し方や活用を検討してみてはどうか。


ライター:加藤有里子