大阪市内を中心に民泊やホテルを運営するグローバルコムズジャパン(大阪市)。
ピーク時に500室あった運営数は現在、300室と減少し売り上げも3割まで落ち込んでいるが、再び拠点数を増加させるなど鼻息が荒い同社。コロナ禍で宿泊業が厳しいといわれる中、同社の戦略を探る。
岸本和也社長は「コロナウイルスが流行する前から宿泊施設は供給過多と言われていた。口コミ評価が3つ星以下の評価では以前から稼働率が低迷していた上に客単価の低下で太刀打ちできない状態なのだろう。当社は4.5~5つ星と高評価を得ていたので宿泊者が居なくなることはない」と話す。
元々、ファミリーで来日する外国人富裕層をターゲットとして内装などデザインにこだわりっている同社。現在、全体の稼働率は4割ほどで、シティホテルなど他社と同様に客単価を下げざるを得ない状況にあるが、国内旅行の需要や長期滞在の利用があるという。
素泊まりの1泊10万円でも満室に
さらに、2020年12月には北海道に、今夏には和歌山の白浜と大阪府富田林市と3拠点開設している。いずれも週末や連休は満室になるが、特に人気があるのは白浜「テラスヴィラ癒穏イオン」。素泊まりで1室10万円ほどの設定日もあるが、9割稼働するほど好調だという。
「今は外国からの観光客数は皆無だが、国際機関の動向などを調べると再び増加すると見込んでいる。空港から近い観光地や避暑地、中心地などエリアを見極めてさらに展開していく」と意気込んでいた。
ライター:加藤有里子
グローバルコムズジャパン
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